紙の電子化と温暖化や温室効果ガスの削減
現在紙で作成されている書類等をスキャンしてデジタル化することで、環境に優しいペーパーレスな仕組みを作ることができるのでしょうか?
最近、地球温暖化や温暖化ガス削減が声高に叫ばれております。この十数年、ペーパレスが叫ばれてきましたがあまり進みませんでした。しかし、この2、3年急速にペーパレスの時代に突入した感があります。
どの会社も、紙を2割削減するとか3割削減するとか、環境に配慮した対策を打ち出し始めています。
では、書類の電子化されたものを読むのと、紙で読むのとどちらが便利でしょうか? 当然紙です。
しかし検索の問題になると、断然電子化に勝るものはありません。
丁寧正確に作成された電子データであれば、必要な部分だけを的確に探し出すことが出来ます。
しかし、紙は簡単には削減できません。不要な紙のことを言っているのではなく、必要な紙をどうするかということです。
いかにして必要な紙を削減するか を考えると、書類、図面等はスキャンして電子化する方法が利便性等も含めて、最も良い方法だと思います。
では、紙の削減が地球温暖化、温暖化ガス削減にどの程度効果があるのでしょうか。
実は、電子化しても温暖化ガス削減に大幅に寄与できません。ではなぜ紙削減が叫ばれているのでしょうか。紙の原料である森林の伐採にあると思います。
森林の面積が縮小すれば二酸化炭素の吸収量が減ります。
しかし電子化するときに、電力、労力、CD作成における石油の消費などを考えれば、単純に比較することが出来ない為、紙と電子データでどちらが環境負荷が高いか、よくわかりません。
現状は、工事完成時に提出する完成図書も紙の製本1部 CDを4部など紙の時代は完全に縮小されております。