DVDの耐久性その5
書類や図面などをスキャン(電子化)したデジタルデータが、それらを記録したDVDやCD-Rの寿命により、スキャン(電子化)した内容が消失するという事態が発生しています。書類・図面をスキャン(電子化)した後の保存状態の信憑性を考察します。(日経パソコンより)
光メディアの推進活動をしているCDs21ソリューションズは米国のOSTA(Pptical Storage Technogy Association)と共同で、国際的なメディア寿命測定方法を開発している。この測定方法では、温度だけでなく湿度も変える。また、最終的ににメディアが寿命に達する時間を測るのではなく、「複数のサンプルを使い、そのうちの5%でエラーが一定に達した時間から統計的に寿命を算出する」この方法だと従来方法の4分の1の時間で寿命を測定できるという。
実はCD-RやCD-ROMの寿命測定方法はISOによって定められている。ただ、これはCD-Rが開発された当時に作られたもの。製造技術が向上した現状のDVDに適用すると測定時間が長くなりすぎる。
DCAjとCDs21で測定方法は若干異なるが、最終的な目的は光ディスクの標準試験規格を作り、長期保存化を目指すこと。両団体は互いに協力しながら、寿命測定方法の検討を進めている。
背景には「e文書法が施行された影響もあり、公的機関で文書をDVDに保存したいという要望が強くなっている」
従来、公的文書はマイクロフィルムなどに記録されていた。
ただ、公的な記録メディアとして採用するには信頼性を明確に測る指標が必要となる。DCAjはJEITA(電子情報技術産業協会)など国内の規格団体と調整を進め、2年後をメドに寿命測定のJIS規定を完成させる方針だ。
一方でメディアメーカーの狙いとしては、国内で流通している一部の粗悪品との差別化もある。寿命測定方法が確立されれば、評価試験をクリアーした製品には品質の高さを示すロゴを添付するといった動きも考えられる。
そうなればユーザーとしても、安心してDVDメディアを購入できることになる。
前項でも述べましたが、書類・図面をスキャン(電子化)した後に、CD-Rが劣化して、書類・図面などが読み込み出来ない状態が発生しています。一部であっても、書類・図面のスキャン(電子化)を始める前に慎重にでなくてはならないでしょう。
メディア選定において少なくても、国内で製造されたものを選びたいものです。
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