DVDの耐久性その2
書類・図面などを大変な費用をかけてスキャンしたものが何らかの理由によって見られなくなってしまうという事態が発生しております。(日経パソコンより)
前回の耐久期間はどのよに測定したのか。当然、実時間をストップウオッチで測ったのではありません。加速劣化試験という手法を使っています。DVDメディアは周囲の温度が高いほど、指数関数的に劣化が早く進み性質があります。そこでメディアを高温環境に置き、寿命が来るまでの時間を測かります。その値から常温の寿命を推定します。
具体的にデータを記録したメディアを、温度・湿度を調整できる特殊な機械の中に置き、一定時間おきに取り出して記録面を検査します。テストする温度は85℃、80℃、75℃、65℃の4種類。個体差による誤差を減らすため、各製品ごとに何枚か計測作業を繰りかえします。一定時間おきに検査するのは、PIエラーと呼ばれる読み取り障害の数です。最終的にデータ読み取りが不可能になります。実は、一定範囲(8つのECCブロック)におけるPIエラーの数が280に達すると規格上、DVDは品質が不適格と判断されます。エラー補正機構があるため完全に読み取り不能ではないのだが、規格上では不適格のため、これを寿命とみなしています。
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