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ドキュメントイメージスキャナQ&A 第8回

月刊 IM(Journal of Image& Information Management) 2002年8月号( 第41巻 第8号)22頁に掲載されたものを許可を得て転載したものです。
http://www.jiima.or.jp

ドキュメントイメージスキャナQ&A
町田政彦 キヤノン電子(株)
<第8回>
Qネットワークの普及、ブロードバンド化等に伴い、ネットワークスキャナが注目を集めていると言われています。では、ネットワークスキャナは、通常のスキャナとどのように違うのでしょうか。

A一般に通常のスキャナによるスキャンは、「プル(pull=引く)」スキャンと呼ばれ、ネットワークスキャナによるスキャンは「プッシュ(push=押す)」スキャンと呼ばれます。

下図をご覧下さい。通常のスキャナは、直接特定のPCに接続され、そのPCから操作されます。スキャンした画像ファイルはそのPCのハードディスク等のドライブに保存されます。一方、ネットワークスキャナでは、スキャナ上のコントロールパネルからスキャナを操作し、スキャンした画像はネットワークを介してネットワーク上のクライアントPC、あるいはサーバー等に配信されるからです。


ネットワークスキャナの主な機能につき整理すると次のようになります。

(1)Scan to PC
スキャンした画像ファイルをネットワーク上のWindowsPCへ配信。Windows PC上の共有ドライブに配信すれば、ネットワーク上でWindowsw PC間の情報共有も可能です。

(2)Scan to FTPサーバー(FTP:File Transfer Protocol)
画像ファイルをFTPサーバーへ配信。Windows環境でなくても、FTPサーバーに画像ファイルを保管することによって、MAC、Unix、Windows等の混在したネットワーク上で情報を共有できます。

(3)Scan to Mail
スキャンした画像を添付ファイルとして、eメールにて配信。メールアドレスは、既存のアドレス帳からスキャナにインポートできるものもあります。

(4)Scan to Fax
スキャンした画像をモデム経由でファックスに送信します。

(5)Scan to Print
スキャンした画像を、ネットワーク上のプリンタからプリントします。

なお、これら機能の名称は、メーカーによって呼び方が異なる場合もあります。

ネットワークスキャニング機能は、はじめからネットワークスキャナとして設計されたスキャナで実現する場合と、通常のスキャナーに特別なデバイスを装着して実現する場合があります。

これらの機能は、もちろん通常のスキャナでもPCからの操作によって可能です。しかしながら、PCでアプリソフトを操作する必要が無く、スキャナ上のコントロールパネルからごくシンプルな操作でこれらの機能を実現できるのでグループでスキャナを共有する場合に適しています。

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