図面や書類をスキャンする時の解像度
大判図面や書類を電子化する場合、スキャンする時の解像度の設定は非常に重要になります。
多くの場合、解像度はdpiという単位で表されます。これは、ドット(dot)パー(par)インチ(inch)の頭文字を取っています。
一般的にA4~A3等の書類は200dpiでスキャンし、A1等の大型図面等は400dpiでスキャンする事が多いようです。
解像度の単位dpiの意味は、「1インチ当たりの点の数」を表します。
したがって、スキャンする時の解像度は、紙の大きさではなく、中に描かれている文字の大きさや線の太さ、精密さで決めるべきです。
A4~A3サイズでも鉛筆書きで線の太さや文字の大きさが安定しない場合や、縮小コピーした原稿等は、より高い解像度でスキャンする必要があります。
カラースキャンの場合は、モノクロよりも色情報が多いため低い解像度でも判読性が良いですが、ファイルの容量は多くなります。
JPEG等で圧縮する場合は、圧縮率によっても品質が変わってきます。
美術品などのスキャンの場合は、高度な画像が再現できるBMP形式等の無圧縮のファイル形式が良いでしょう。この場合ファイルの容量はとても多くなります。
解像度を上げればより精密にスキャンする事ができますが、単純に高解像度でスキャンすれば良いということも無く、例えば解像度を2倍にするとデータ量は4倍になり、パソコンで閲覧する時に時間がかかってしまい、効率が悪くなります。
また、印刷する目的がある場合は、プリンターの出力解像度よりも高い解像度でスキャンしても再現する事ができませんので、注意が必要です。